花火の号数とは?基準や大きさについてざっくり解説
花火系散歩屋のおーわ(@mof_mof08)です。
花火大会のアナウンスやプログラムにおいて「5号玉」「10号玉(尺玉)」などといった言葉を見聞きしたことがあるかと思います。
上記は花火の号数と呼ばれるもので、おおよその玉の直径や重さ、打ち上がる高さ、開いた時の直径が分かります。
本記事では日本国内で見られる花火の号数について、基準や大きさをざっくりまとめてみました。
花火の号数と大きさの関係
日本国内で見られる主な花火の号数と大きさはざっくり以下の通りとなります。(※スマートフォンをご利用の方は表を左右にスクロールしてご覧ください)
号数 | 2.5号 | 3号 | 4号 | 5号 | 7号 | 8号 | 10号 | 20号 | 30号 | 40号 |
玉の直径[cm] | 7.5 | 8.5 | 11.5 | 14.2 | 20.5 | 23.5 | 29.5 | 58.5 | 88.5 | 120 |
玉の重量[kg] | 0.1 | 0.2 | 0.5 | 1.3 | 3.0 | 4.8 | 8.5 | 70 | 280 | 400 |
到達高度[m] | 80 | 120 | 160 | 190 | 250 | 280 | 330 | 500 | 600 | 700 |
開花直径[m] | 50 | 60 | 130 | 170 | 240 | 280 | 320 | 480 | 550 | 700 |
花火の大きさは一般的に尺貫法における長さの単位である「寸(号)」で表され、10号玉以上については「尺」で示されます。
1寸をメートル法に換算するとおよそ3.03cmとなります。
号数が大きいほど花火玉の直径や重量が大きくなり、実際に打ち上がった際の高さや直径も大きくなります。
ちなみに日本国内で最も大きな花火は40号玉(正四尺玉)で、新潟県小千谷市で開催される浅原神社秋季例大祭奉納大煙火(片貝まつり)で披露されています。
花火の号数は使用する筒の内径が基準
上の表を見て「あれ?」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、実は花火の号数は使用する筒の内径が基準となっています。
例えば10号玉(尺玉)は内径30.3cmの筒を用いて打ち上げる花火玉を指し、実際に使用する花火玉の直径は筒の内径よりも幾分小さく作られます。
花火玉と筒の内径に設けられる隙間はクリアランスと呼ばれます。
花火玉を製造する煙火店さんによって異なりますが、クリアランスは筒の内径に対しておおよそ数%〜10%程度設けられるのが一般的だそうです。
意外と勘違いしやすいのですが、花火の号数は花火玉の直径が基準ではないんだと頭の片隅に置いといていただければと思います。
まとめ
本記事では花火の号数と大きさの関係について紹介してまいりました。
花火の号数は一般的に尺貫法における「号(寸)」(10号玉以上は「尺」)で表され、花火玉の打ち上げに使用する筒の内径が基準となります。
一般的には号数が大きいほど打ち上げに用いられる花火玉のサイズ、重量が増加し、打ち上がる高さ、開発時の直径が大きくなると思っていただければと思います。
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