河口湖冬花火とは?見どころや観覧スポットをざっくり解説

花火系散歩屋のおーわ(@mof_mof08)です。
日本各地では一年を通じてたくさんの花火が打ち上がりますが、その一つに河口湖冬花火があります。
そんな河口湖冬花火を観覧してみたいとお考えの方が、おそらく僕以外に3名ぐらいはいらっしゃるんじゃないかと思います。
本記事では河口湖冬花火を主に初めて観覧される方向けに、大会の概要や見どころ、観覧スポットについてまとめてみました。
河口湖冬花火とは
河口湖冬花火は山梨県富士河口湖町で開催される花火大会で、概要は以下の通りとなります。
開催日程 | 2023年1月21日〜2月19日の土日および2月23日 20:00〜20:20(※例年1~2月の土日および2月23日) |
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場所 | 大池公園(メイン会場)、畳岩、八木崎公園 |
打ち上げ数 | 約1,800発 |
最大号数 | 4号玉 |
担当煙火店 | 齊木煙火本店 |
無料観覧席 | あり |
有料観覧席 | なし |
三脚利用 | 可能 |
Webサイト | 河口湖冬花火 | 富士河口湖 総合観光情報サイト |
例年1月〜2月の週末および富士山の日(2/23)に開催される、河口湖界隈の風物詩的なイベントとなっています。
打ち上げ数はおよそ1,800発/回、大きさは最大4号玉、打ち上げ場所は3ヶ所(大池公園、畳岩、八木崎公園)となります。
河口湖冬花火の特徴
河口湖冬花火の特徴はざっくり以下の2つとなります。
- 冠雪した富士山と花火が同時に拝める
- 良質な花火が見られる
富士山とともに良質な花火をながめられるのが魅力です。
冠雪した富士山と花火が同時に拝める
最大の見どころは何といっても冠雪した富士山とともに花火を観覧できる点です。
河口湖は富士山ビュースポットの一つとして広く知られていて、冬季の天候が良い昼間の時間帯には大変に美しい冠雪した富士山を見ることができます。
夜間帯はさすがに富士山なんて見えないのでは…と思われるかもしれませんが、気象条件が整えば薄っすらですが肉眼でも見ることができます。(詳細は後述)
絵に描いた富士山と日本が誇る伝統芸術という至極のコラボレーションが拝めるのは、河口湖冬花火における最大の魅力です。
良質な花火が見られる
そしてもう一つ忘れてはいけないのが良質な花火が見られる点です。
河口湖冬花火の打ち上げを担当する齊木煙火本店さんは、虹色やパステルカラーといった色彩豊かな花火を打ち上げるのが最大の特徴となっています。
同煙火店が打ち上げを担当する神明の花火などと比べると規模は小さいものの、花火の質が一級品であることに変わりはありません。
前述の富士山と花火のコラボレーションに目がいきがちですが、花火そのものの美しさも注目ポイントです。
河口湖冬花火の観覧スポットについて
河口湖冬花火におけるおすすめの観覧スポットは以下の4ヶ所となります。
- 大池公園周辺
- 船津浜周辺
- 産屋ヶ崎周辺
- 河口湖円形ホール周辺

船津浜周辺からの様子[2022年3月20日撮影]

河口湖円形ホール周辺の様子[2023年2月4日撮影]
残りの2ヶ所はピンポイントでの打ち上げとなるため、観覧場所を選ぶにあたっては大池公園を基軸に考えるのが個人的におすすめです。
地形の関係で3ヶ所すべての花火がすっきり見える場所は多くないですが、上記で挙げたポイントからは少なくとも大池公園+1ヶ所の花火を綺麗に楽しめます。
花火を集中的に楽しむのであれば大池公園周辺、湖面のリフレクションとセットで楽しむのであれば船津浜周辺、冠雪した富士山とのコラボレーションを楽しむのであれば産屋ヶ崎周辺もしくは河口湖円形ホール周辺が個人的におすすめです。
花火と富士山のコラボレーションを楽しむには
こちらは主にフォトグラファー向けの情報になりますが、河口湖冬花火は冠雪した富士山とのコラボレーションが楽しめます。
ただし行けば100%楽しめるわけではなく、以下の条件を満たしてる必要があります。
- 富士山と花火が同時に見えるロケーションにいる
- 気象条件が整っている
まず、富士山と花火が同時に見えるスポットに赴く必要がありますが、この条件を満たせるのは河口湖北岸となります。(先述で紹介した観覧スポットでは産屋ヶ崎周辺と河口湖円形ホール周辺がこれに該当)
続いて、気象条件についてはおおむね以下を満たしているのが理想です。
天候 | 富士山の周辺に雲が少ない |
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月 | 満月に近いかつ打ち上げ時間に出ている |
風 | 北寄りの風かつ適度な風量(1〜2m程度)がある |
まずは富士山の周辺(特に北側)に雲がかかっていないことが大前提となります。(ここ、テストに出ますw)
たとえ河口湖周辺が晴れていたとしても、富士山の周辺に雲が集中している場合は花火とのコラボレーションは実現しません。

富士山周辺にのみピンポイントで雲が出てコラボが実現しないことも…
当日の雲の流れはGPV(PC利用者向け)やSCW(スマートフォン利用者向け)などを活用しチェックすると良いでしょう。
次に夜間に富士山を肉眼で見える必要がありますが、この役割を担うのが月明かりです。
月明かりは太陽光よりも光量が少ないですが、満月に程近い日であれば肉眼でも十分に富士山を確認できるレベルになります。
加えて、花火の打ち上がる時間に月が出ている必要がありますが、太陽と異なり出入りの時間が日によって大きく変わるため注意が必要です。
参考までに2023年の開催日における月齢と出入り時刻は以下の通り。
日付 | 月の出入り時刻 | 月齢 |
---|---|---|
1/21 | 6:28〜16:00 | 28.7 |
1/22 | 7:24〜17:18 | 0.3(新月) |
1/28 | 10:43〜? | 6.3 |
1/29 | 11:12〜翌0:20 | 7.3 |
2/4 | 15:41〜翌5:59 | 13.3 |
2/5 | 16:40〜翌6:38 | 14.3 |
【参考】2/6 | 17:39〜翌7:11 | 15.3(満月) |
2/11 | 22:33〜翌9:19 | 20.3 |
2/12 | 23:36〜翌9:45 | 21.3 |
2/18 | 5:08〜14:47 | 27.3 |
2/19 | 5:58〜16:05 | 28.3 |
2/23 | 8:14〜20:58 | 2.8 |
さらにもう一つ、花火が綺麗に見えるかどうかは風の状態に左右されます。
先述のように富士山とのコラボレーションを拝むにあたっては北岸からの撮影となるため、北寄りの風が適度に吹いているのが理想です。(時期的に北寄りの風が吹きやすいですが、このあたりは当日の運ゲーになってきます)
とりあえずのところ、北寄りの風が吹いている満月がよく見える夜に河口湖の北岸へ赴けば高い確率で冠雪した富士山と花火のコラボレーションが楽しめると思っていただければよろしいかと思います。(雑w
天候次第ですが、2023年の河口湖冬花火における富士山と花火のコラボレーションを楽しめる最大のチャンスは2月4日もしくは5日となります。
おわりに
本記事では河口湖冬花火の見どころや観覧席などについて紹介してまいりました。
最大で4号玉と小規模ながら質の高い花火が見られるだけでなく、気象条件次第では富士山とのコラボレーションを楽しめるなど、魅力あふれる花火大会となっています。
河口湖畔の広範囲から花火を楽しめますが、打ち上げ場所のメインとなる大池公園を軸に観覧スポットを選ぶと良いでしょう。(富士山とのコラボレーションを楽しみたい方は河口湖北岸)
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m