茨城県の花火大会

利根川大花火大会とは?見どころや観覧席を解説

おーわ
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花火系散歩屋のおーわ(@mof_mof08)です。

日本各地では一年間を通じてどこかしらで花火が打ち上がりますが、その一つに利根川大花火大会があります。

さて、そんな利根川大花火大会を観覧してみたいと考えている方が、おそらく僕以外に3名ぐらいはいらっしゃるんじゃないかと思います。

本記事では利根川大花火大会を主に初めて観覧される方向けに、大会の見どころやおすすめ観覧スポットなどについてまとめてみました。

利根川大花火大会とは

利根川大花火大会は茨城県猿島郡境町で開催される花火大会で、概要は以下の通りとなります。

開催時期2024年9月14日 18:00〜20:15(花火打ち上げは18:30〜)
場所利根川河川敷(茨城県猿島郡境町)
打ち上げ数30,000発
最大号数10号玉
担当煙火店山﨑煙火製造所、野村花火工業、紅屋青木煙火店、マルゴー、丸玉屋小勝煙火店、ワキノアートファクトリー
有料観覧席あり
無料観覧席なし
公式駐車場あり
三脚利用可能
Webサイト利根川大花火大会公式サイト

1986年より始まった花火大会で、例年7月中旬頃に開催されるさかいふるさと祭りの初日を飾る行事として開催されてきました。

2020年〜2021年は新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響により延期に。

2022年に行われた第35回大会からは開催時期が従来の7月から9月に変更され、現在に至ります。

打ち上げ数はおよそ90分間で30,000発、最大号数は10号玉と、関東地方で行われる花火大会としては非常に規模の大きいものとなっています。

第35回大会では20号玉(二尺玉)の打ち上げも行われました。

利根川大花火大会の見どころ

利根川大花火大会の見どころは大きく以下の5つとなります。

  • オープニングミュージックスターマイン
  • エキシビジョンスターマイン
  • 花火と音楽が織りなすイリュージョンミュージックスターマイン
  • 4大花火師夢の競演
  • グランドフィナーレ「THE SAKAI HANABI」

全編にわたってワイドスターマインを主体とした物量豊かなプログラム構成となっているのに加え、全国花火競技大会と土浦全国花火競技大会で内閣総理大臣賞を受賞した経歴を持つ四煙火店(山﨑煙火製造所、野村花火工業、紅屋青木煙火店、マルゴー)による日本最高峰の花火演出を楽しめるのが最大の魅力となっています。

第36回大会(2023年)からはエキシビジョンスターマインが加わり、上記の四煙火店さん以外の演出も繰り広げられるようになりました。

オープニングミュージックスターマイン

本大会の開幕を飾るミュージックスターマイン。

本プログラムでは音楽とシンクロしたスターマインが、最大幅450mの区画から繰り広げられます。

山﨑煙火製造所さんによるオープニングスターマイン(2022年9月17日撮影)
紅屋青木煙火店さんによるオープニングスターマイン(2024年9月14日撮影)

初っ端から「いきなりフィナーレか?」と思わせるような凄まじい花火が繰り広げられるのが魅力です。

第36回大会まで山﨑煙火製造所さんの担当でしたが、第37回大会は紅屋青木煙火店さんに変更されました。今後、大会毎に担当が持ち回りになっていく可能性があります。

エキシビジョンスターマイン

第36回大会から追加されたスターマインプログラム。

本大会は前述で紹介した四煙火店さんが演出を担いますが、本プログラムでは他地域の煙火店さんによるミュージックスターマインがご覧いただけます。

丸玉屋小勝煙火店さんによるエキシビジョンスターマイン(2024年9月14日撮影)
ワキノアートファクトリーさんによるエキシビジョンスターマイン(2023年9月16日撮影)

茨城県内ではなかなかお目にかかれないような見応えある花火に注目です。

本プログラムは現状、丸玉屋小勝煙火店さん(東京都)とワキノアートファクトリーさん(福岡県)による演出となっていますが、今後は他の地域の煙火店さんによる演出が行われる可能性があります。

花火と音楽が織りなすイリュージョンミュージックスターマイン

茨城県内の煙火店さんによるミュージックスターマインプログラム。

最大幅300mの区画から、音楽と華麗にシンクロしたスターマインが披露されます。

野村花火工業さんによるイリュージョンスターマイン(2022年9月17日撮影)

関東屈指の花火どころの煙火店さんによる珠玉の花火に注目です。

第37回大会(2024年)については野村花火工業さんのみの演出となり、山﨑煙火製造所さんの枠がスペシャルミュージック花火スターマイン(けものフレンズコラボレーション花火)に置き換わりました。

4大花火師夢の競演

本大会の主題となるプログラム。

本プログラムは「尺玉の競演」「スーパースターマインの競演」の二部門で構成され、四煙火店さんが前者で10号玉(尺玉)×5発、後者でミュージックスターマインをそれぞれ披露します。

野村花火工業さんによる「尺玉の競演」(2024年9月14日撮影)
紅屋青木煙火店さんによる「スーパースターマインの競演」(2024年9月14日撮影)
マルゴーさんによる「スーパースターマインの競演」

それぞれの持ち味をふんだんに生かした、日本最高レベルの花火を堪能できるのが魅力です。

グランドフィナーレ「THE SAKAI HANABI」

名称の「THE SAKAI HANABI」の末尾には年号が入ります。(開催日が2024年であれば「THE SAKAI HANABI 2024」といった感じ)

本大会のラストを飾るミュージックワイドスターマイン。

本プログラムでは山﨑煙火製造所さんによる、音楽とシンクロした最大幅600mの区画から繰り広げられるスターマインをご覧いただけます。

グランドフィナーレの様子(2022年9月17日撮影)
グランドフィナーレの様子(2022年9月17日撮影)

約10分間にわたって視界を埋め尽くす、「THE SAKAI HANABI」な花火は圧巻の一言です。

利根川大花火大会の観覧席

利根川大花火大会は大きく3つの観覧会場で構成されます。

  • メイン会場(境町側)
  • 野田関宿会場
  • 五霞町会場
メイン会場有料観覧席図(引用:利根川大花火大会公式サイト)
野田関宿会場有料観覧席図(引用:利根川大花火大会公式サイト)
五霞町会場有料観覧席図(引用:利根川大花火大会公式サイト)

各会場と打ち上げ場所の関係をざっくりまとめると以下の通り。

2022年(第35回大会)よりメイン会場内の観覧席がすべて有料化、さらに2024年(第37回大会)からは新たな公式有料観覧席として「野田関宿会場(千葉県野田市)」と「五霞町会場(茨城県猿島郡五霞町)」が設けられました。

五霞町会場では花火大会の当日にごかマルシェが開催されます。

どの観覧席も打ち上げ場所に近いため迫力は存分に味わえますが、打ち上げ場所と観覧席の位置関係から、ワイドスターマインが綺麗に見える場所はかなり限られます

具体的には以下のエリア(席)となります。

  • メイン会場:ロイヤルサポーター席およびその北西側の席
  • 五霞町会場:カメラマン席およびその南東側
  • 野田関宿会場:ペア椅子席

花火を最大限に楽しみたい方は、上記で挙げたいずれかの席でご覧いただくのが個人的におすすめしょうか。

ちなみに第37回大会からプログラムに追加されたドローンショーはメイン会場向けに設計されているため、最大限楽しみたい方はメイン会場を選ぶようにしましょう。

ドローンショーを五霞町会場や野田関宿会場からご覧いただくと、文字演出が反転して見えます。

利根川大花火大会のアクセス

利根川大花火大会へのアクセスは公共交通機関と自家用車どちらでも可能ですが…

どちらを選んでも地獄

来場者が分散する往路はある程度対策できるのですが、帰宅者が集中する復路は交通手段を問わず会場周辺を抜け出すのに大変苦労すると認識しておいてください。

基本的には時間的な制約が少ない自家用車でのアクセスがおすすめですが、どちらにせよ行くなら覚悟しておきましょうw

自家用車でのアクセス

本大会における最も現実的な交通手段ですが、いくつか押さえておきたい事項があります。

まずは境町へのアクセスについて、南関東(千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県)方面から境町中心部へアクセスする場合、一番の関門となるのが利根川越えです。

というのも、境町周辺には利根川を越えられる道路橋が少なく、特に現実的に利用できるのは以下の3本のみとなります。

  • 境大橋(茨城県道・千葉県道17号結城野田線)
  • 圏央利根川橋(圏央道)
  • 新利根川橋(新4号国道)

千葉県方面からお越しの場合は下総利根大橋や常磐道→圏央道のルートも候補になってきます。

南関東方面から町内中心部へ最短でアクセスできる境大橋は往復ともに渋滞のホットスポットとなります。

往路に関しては午前中から渋滞が始まり、開始時間が近づくにつれて「関東のアウトバーン」として名高い新4号高速自動車国道の菱沼交差点まで渋滞が伸びて町内への進入そのものが困難なレベルに…。

一方で圏央利根川橋および新利根川橋を利用するルートについては、午後の早い時間帯までは比較的スムーズにたどり着けます。

しかしながら16:00を過ぎると中心市街地や圏央道 境古河インターチェンジ付近でも渋滞が発生するなど、現地入りには苦労を要します。

NEXCO東日本「ドラぷら」で渋滞情報を確認したところ、第37回大会(2024年)当日16:00頃に境古河インターチェンジを先頭に5km程度の渋滞が発生していたようです。

参考までにGoogleマップ上に示された第37回大会(2024年)当日16:00頃の交通量(人流)を示した図がこちら。

往路については境大橋の通行を避けつつ、14時頃(遅くとも15時)を目安に駐車場へ入庫するぐらいの計画で向かうと比較的スムーズに辿り着けるのでおすすめです。

帰宅時についてもメイン会場でご覧になる方は往路と同様、なるべく境大橋の通行は避けるのが賢明です。

ただし往路とは異なり、帰宅客が一斉に動き出す復路については境大橋に限らず中心市街地付近の渋滞は避けようがないのが正直なところ…。

その影響は圏央道にまでおよび、片側1車線区間となる境古河ICから幸手ICの区間で渋滞が発生することも…。

圏央道では久喜白岡JCT〜大栄JCTで4車線化工事が進められていて、完成すると本大会を起因とする渋滞はほぼ起きなくなると見込まれます。(完成予定は2025〜2026年)

特に利根川の南側から訪れる予定の方は、諸々覚悟が必要だと認識していただければと思います。

ちなみに復路において県道17号およびその西側から国道354号バイパスを経由して圏央道 境古河インターチェンジおよび坂東市方面へ移動する場合、長井戸北交差点を東に進んでから国道へ入らないと地獄を見ることになります。

というのも、境古河IC交差点の信号機は境古河IC北の信号機を右折進入してくる車が国道354号および境古河インターチェンジへスムーズに進めるように連動していて、それ以外のルートから進むと交差点間に滞留した車によって進入が困難になります。

過去に県道17号から猿山南の信号機を右折して国道に乗った際、境古河インターチェンジまでの約650mを進むのに1時間程度要しましたので参考までに…。

続いて駐車場について、公式で提供される駐車場についてはすべて有料(2,000〜5,000円)での提供となっています。

第37回大会についてはメイン会場と五霞町会場については軒先パーキング経由、野田関宿会場についてはチケットとセット販売で予約する形で提供されました。

公共交通機関でのアクセス

JR古河駅もしくは東武鉄道 南栗橋駅から臨時バスでのアクセスとなります。

大会当日、東武鉄道 東武動物公園駅および川間駅〜境車庫の便については午後から境町内への乗り入れが休止されます。運行時間帯に当該駅から会場へアクセスできても帰れなくなるため要注意です。

境町内は鉄道空白地帯で、最も近い駅でも10km以上離れているため、徒歩でのアクセスはあまり現実的ではありません。

2024年現在、臨時バスは事前予約制となっており、運賃は片道1,500円〜2,000円(同様の区間を走行する路線バスの2.5倍程度)、有料観覧席および招待チケットを持っている方のみ乗車可能となっています。

臨時バスが発着する両駅は東京方面への終電がどちらも23:00時台前半となっていて、道中の渋滞やプログラム進行の遅れ(ほぼ毎回発生w)により帰宅が困難になる可能性も。

少なくともバスが発着する各駅の沿線(北関東方面)にお住まいの方かつ車の運転ができない(運転免許を持っていない場合など)方を除き、タイムリミットのある公共交通機関を利用したアクセスはあまりおすすめできないのが現状です。

まとめ

本記事では利根川大花火大会の魅力やおすすめ観覧スポットについて紹介してまいりました。

関東地方で秋に開催される花火大会としてはトップクラスの規模で、全国花火競技大会で内閣総理大臣屈指の4つの煙火店さんによる超絶怒涛の花火を楽しめるのが魅力となっています。

3つの観覧会場(メイン会場、野田関宿会場、五霞町会場)はいずれも花火の迫力を最大限に味わえますが、打ち上げ場所の関係でスターマインが綺麗に見える場所はかなり限られているため注意が必要です。

会場へのアクセスは公共交通機関および自家用車でアクセス可能ですが、境町の交通網が脆弱なため、どちらで訪れるにしても覚悟して挑むことになるのが現状です。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

この記事を書いた人
おーわ
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花火系散歩屋
花火系散歩屋。関東地方を中心に年間20〜50回の花火を観覧・撮影しながら、各種メディア(SNS、ブログ)を通じて花火の様子をお届けしています。
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